<神秘的なことが大好きなくせに、全然神秘的でなく、
むしろ朽ちかけている日常を、落ちのないまま、徒然なるままに
書き留めた、やる気なさマンマンの不定期更新blog>
最近コンサートに行くと、ゲネプロが延びていてホールの中に入ることが出来ないということが多い。今回の大野和士/ウィーン交響楽団もそうだった。
http://hccweb6.bai.ne.jp/waiwai/concert2013.htm
「DECCATHE BEST1200」を何枚か購入した。
グリーグ、シューマンのピアノ協奏曲を除いては、オケはいずれもウィーン・フィル。ウィーン・フィルの明るいというか華やかな響きが再現されていて、結構お薦めです。
なかでもケルテス/ウィーン・フィルのモーツァルトがすばらしい。
ケルテスはウィーン・フィルに7曲のモーツァルトの交響曲を録音しているとのこと。25・29・33・35・36・39・40番。
今回購入した音盤には、25・29・35番が収録されているが素晴らしいと思う。特に29番が大変素晴らしい。
今回のDECCAのこの企画、当たりだと思う。録音はDGよりDECCAの方がいいと聞いたことがあるし、お薦めです。
http://www.universal-music.co.jp/classics/deccabest1200
交響曲第一番「HIROSHIMA」が売れているらしい。
それもクラシック音楽界の中では記録的に半端なく売れているらしい。
小澤征爾がウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを振ったときのディスクなんか目じゃないらしい。
発売されたのは少し前だが、その風貌からどうせ頑固おやじじゃないの?、どうせ大した曲じゃないだろうと思って買わなかった。名前もなんか狙ってるし。「現代のベートーヴェン」という触れ込みもなんだかなぁと思ったし。
でも、NHKとTBSので取り上げられると(NHKの方は見てない)、どんどん売上が上がっていったらしい。僕もその一人だ。
全然頑固者でないし、名前も本名らしいし。ただ、耳が聞こえない(「現代のベートーヴェン」という触れ込みはそこから来ている)ので、作曲するのが大変らしい。轟音のような耳鳴りがずっとしているとのこと。
で、彼の生い立ちを知って、遅ればせながら、交響曲第一番「HIROSHIMA」を買った。感想は、1時間20分くらいの長大な曲なのに、え、3楽章しかないの?だった。それと、全聾の人が書いたとはまったく思えない出来であること。暗いけどね(まぁ暗いのはしょうがない)。やっぱ交響曲というより交響詩or映画音楽っぽいかも?
演奏しているのは、大友/東響だが、実はこの曲の全曲世界初演は、秋山/京響らしい。どうして秋山/京響の演奏を発売しなかったのか。そっちのほうが上手いと思うんだけど。
ウェルザー=メスト/クリーヴランド管のブル4のブルーレイディスクが昨日(5/10)に届いた。
なんとコースヴェット版だったのだ。
従来、ブル4は第2稿までだったのだが、ブルックナーの弟子のレーヴェがより演奏効果を上げるために同楽譜を修正した。まぁ、よかれと思ってやったことだが、ブルックナーが了承していない等の理由から、「改竄版」とされてきた。
しかし、アメリカの音楽学者ベンジャミン・コースヴェットの近年の研究からブルックナーも了承していたのでは?ということになり「改竄版」をベースに校訂し、「第3稿(コースヴェット版)」に、格上げされた。
このコースヴェット版での演奏はまだ少なく、音盤では内藤彰/東京ニューシティ管とヴァンスカ/ミネソタ管の2種類しかない(たぶん)。だからコースヴェット版の演奏が映像で見られるというのは、今の時点では【貴重】ということになる。
コースヴェット盤なんて言っても大して変りないんだろうなぁと思っていたので、内藤盤もヴァンスカ盤も未聴。
レーヴェがどこをどう手を加えたのかと言えば、演奏効果を高めるために(やや難解だったブルックナーの音楽を聴衆に受け入れられるため)、アコーギクやディナーミクの多用があげられると思う。なんでこんなところにブルックナー休止があるんだ?なんで箇所もあった。
「改竄版」をベースにしているということだが、悪くない。まぁ【良い】というよりは【驚き】のほうが多いということなんだけど、オケのまろやかな丸い音も相まって、これはこれで十分楽しめると思う。
音もそうだけど、映像のほうもきれい。聖フローリアン教会でのライヴ映像なんだけど、教会の装飾等がすごくきれいで、「あぁ〜、DVDじゃなくてブルーレイにしておいてよかった」と思ってしまった。
内藤盤やヴァンスカ盤も聴いてみたくなってしまった。