<神秘的なことが大好きなくせに、全然神秘的でなく、
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クレツキ/チェコフィルのベト交響曲全集ある。例のごとく、交響曲以外の曲も何曲か入っている。4枚組だが4枚ともSACDシングルレイヤー。それも装丁がいい。クレツキという指揮者は知っていたけど、音楽は聴いたことがなかった。ということで、なんでアンチェルやシェイナじゃないんだ?と思いながらも即買いした。
1番から順に聴こうと思ったが、やはり好きな7番から聴きはじめた。
第1印象は、軽い、薄いだった。僕のお気に入りは、SKD/ケンペのリハーサルのものだけど(なんでフルのものが市販されていないのかわからないけど)、冒頭の「ジャン」というのが全然ちがうのだ。たしかにSKDのは、縦の線が完璧ではないにしろ、音は重厚でいかにもベートーヴェンてな感じで、その響きが出てくるものだろうと思ったら、どうにもこうにも・・・。
そこで、他の曲も聴いてみたのだけど、全体的に響きが軽い、薄いのだった。例えばエロイカ。冒頭の「ジャン」、「ジャン」が一切のタメもなかった。全体的にテンポも速いし。そう、低音が足りないのです。全く足りない。
ベートーヴェンの交響曲の版についてはまったく明るくないが、何年か前にジンマンの全集を出したけど、あの時に使ったベーゼンライター版?みたいな感じ(ぶっちゃけた話が、それもよく聴いてないので、ジンマンのが軽いのかどうかもわからないんだけど。)。
ベートーヴェンの交響曲の中でも、最も規模が小さい8番の、冒頭部分も、いくら最も規模が小さいといっても、もうちょっと・・・なんか、こう・・・なんかやりようがあるだろう・・・あれじゃ何も考えずにただ足早に通り過ぎてるだけなような感じで・・・。
要するに、いただけないのです。どの曲もいただけない(あっ、まだ田園は聴いてないけど。)
いただけない、いただけない。
せっかくでDSDマスタリングでシングルレイヤーで、装丁もいのに、どうしてどうしてアンチェルやシェイナじゃないんだ?と思ってしまいます。
全くお薦めしません。
Comments
こういう「地雷」情報も貴重です。多謝。
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